女性、高齢者の就労支援と人材難解消へ マッチングサイトを計画 オリーブグリーン(那覇)


この記事を書いた人 大森 茂夫

 キャリアアップ支援や人材育成事業を行うオリーブグリーン(沖縄県那覇市、山本京子代表)が、新たなマッチングサイト「Find it」の開設に向けて準備を進めている。家事や事務作業など幅広いサービスを求めている人と、提供できる人を、サイトを活用して結ぶ。技術のある女性や高齢者などが活躍できる場所を提供して、県内で課題となる人手不足を解消することを目指している。

 サイトでは一般の利用者が求めているサービスの内容を書き込み、対応できる人を募る。例えば「子どもが使う学校用の手提げバッグを作ってほしい」「エクセルを使った事務処理をしてほしい」などの書き込みをすると、裁縫やパソコンの技術を持っている人がサイト上でリアクションを起こす。サイトを通じて料金などの交渉を行い、両者が合意できるようにする。オリーブグリーンはサービスの提供が完了した時点で、料金の一部を手数料として受け取る。

 山本代表は「沖縄にはエネルギーやパワー、才能にあふれた人がたくさんいる。自分では普通にやっていると思っていることでも、誰かにとってはありがたいことだというケースも多い」と指摘する。サイトは個人間のマッチングから開始して、将来的には企業に活用してもらうことも視野に入れる。資格を持つ女性や定年退職をした高齢者と、技術のある人材を求める企業をつなげる。

 山本代表は「誰かの役に立つ何かを見つけてほしいという思いを込めてサイト名を『Find it』にした。技術のある人と、技術を求めている人のマッチングに向けた第一歩になってほしい」と話した。サイトは3月末までの開設を目指している。