【東京】安倍晋三首相は1日の参院予算委員会で、沖縄県内で相次ぐ米軍機の事故について「日米安保そのものにかかわる」と述べ、地域住民の安全確保は日米の最優先課題との認識を示した。宜野湾市の緑ヶ丘保育園で昨年12月、米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリの物とみられる部品が落下した事故については「現在も米側の協力を得つつ、関係機関で調査中と承知している」と述べるにとどめた。
大塚耕平民進党代表の質問に答えた。大塚氏はCH53Eヘリの窓が普天間第二小学校に落下した事故後も米軍が同小上空を飛行したことを問題視。保育園での落下物については防衛省が簡単に聞き取りしただけだとして、政府として適切に対処するか問いただした。
安倍首相は「こうした出来事が連続して起きている。地域住民の方々の安全確保は大前提で、事故はあってはならない。安全確保は最優先の課題として日米で協力して取り組んでいる」と述べ、自らトランプ米大統領にも日本の立場を伝えているとした。