「元全学徒の会」14日結成 平和継承へ「宣言」も


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戦争の悲惨さや平和の尊さを訴える集会の意義について語る元学徒ら=8日、県庁

 沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園の「全学徒隊の碑」建立から1年の14日、沖縄戦で動員された元学徒らが平和の尊さを次世代に継承するための集会を開き、「元全学徒の会」を結成する。8日、県庁で記者会見し、発表した。集会は午後1時から2時半まで、全学徒隊の碑の前で行われる。元学徒らは集会に賛同する一般の人の参加も呼び掛けた。

 「全学徒隊の碑」は昨年3月、沖縄戦で県内21の師範学校、中等学校などの学徒が戦場に駆り出された事実を後世に伝えるため建立された。

 集会では、戦争が絶えず、核戦争の恐怖が収まらない現状に対し、戦争を必ず防ぐことや、平和確立に向けた決意を発信するために「平和宣言」を読み上げる。首里高校と沖縄尚学高校の生徒も参加し、誓いの言葉を述べるとともに犠牲者への鎮魂や平和の祈りを込めた奉納舞踊を披露する。

 交通手段がない人のために、14日正午に県庁前を出発し、会場に向かう60人乗りの送迎バスも用意する。問い合わせは一中二〇会会長の宮城政三郎さん(電話)098(887)7893。