小規模の保育園でつくるNPO法人全国小規模保育協議会の全国で5番目となる沖縄連絡会が10日、発足した。小規模保育園とは、0~2歳時を対象に定員6~19人程度の保育園。同協議会の駒崎弘樹理事長による基調講演を含むシンポジウムが10日、那覇市久茂地のRBCホールで開かれた。保育士や行政関係者など約80人が参加した。
沖縄連絡会の當間常雄会長は「情報交換や意見提言などを通し、沖縄の小規模保育園の充実を図っていこう」とあいさつした。
講演の中で駒崎理事長は「少人数ゆえに手厚い保育ができるなどの強みが小規模保育園にはある」と強調した。
また大規模や中規模の保育園と比べて園児と触れ合う時間が多く、保護者との関わりが強くなることから「厳しい環境にいる親子の課題を見つけやすく、相談も受けやすいことから事態を解決に導くことにもつながる」と語った。
引き続き駒崎理事長や當間会長、神奈川県の相模原市地域型保育事業連絡会の坂井克行会長、県内で保育士就労支援コーディネーターキャリアコンサルタントとして活躍する水野しづえさんらが登壇し「沖縄小規模保育の課題と未来を考える」をテーマにパネルディスカッションも開かれた。