FC琉球、開幕白星 富山に4-3


この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 貞治
琉球-富山 果敢に攻め上がり2得点1アシストの活躍を見せた琉球の上門知樹=11日午後、沖縄県沖縄市の県総合運動公園陸上競技場(大城直也撮影)

 サッカー明治安田J3は11日、各地で第1節5試合が行われた。FC琉球は沖縄県沖縄市の県総合運動公園陸上競技場で開幕戦を行い、カターレ富山に4―3で勝利し、白星発進した。

 琉球は細かくパスをつなぐサッカーで攻め込んだ。前半30分、フリーキックから中川風希がヘディングでゴール前へパスを上げ、飛び出してきた富樫佑太がゴールに押し込んで先制。36分は上門知樹のミドルシュートで2点目、43分には上門のアーリークロスに中川が右足で合わせ、3―0とリードした。

 後半は富山に1点返されたものの、すぐに上門がシュートを決め再び3点差に。しかしファウルでPKを与えてしまい失点、試合終了8分前にさらに得点を許し1点差まで迫られた。最後は全員の体を張った守備で守り切った。

 琉球の次戦はギラヴァンツ北九州と17日、福岡県のミクニワールドスタジアム北九州で戦う。

得点シーン多彩
(1)沖縄県陸
琉球 1勝(3)
4―3(3―0,1―3)
富山 1敗(0)
▽得点者【琉】富樫(1)上門2(2)中川(1)【富】才藤2(PK1)(2)谷奥(1)
▽観衆 4815人

 【評】立ち上がりから琉球は細かくパスをつなぎ攻め入った。得点シーンは多彩で、中央からの効果的な攻めが目立った。
 1点目は前線に上がったMFがゴール前への長いパスに反応、2点目はペナルティーエリア外側からミドルシュートが決まった。3点目はゴール前でパスを回し、追い上げられかけた後半には相手DFがこぼしたボールを見逃さなかった。
 リーグ開幕戦は厚みが増した攻撃で好発進となった。

◆危ない気の緩み
 金鍾成監督(FC琉球)の話 前半で3点取ったが、後半は気の緩みから1点差まで迫られる危ない展開だった。低い位置からボールをよく回し、常に主導権を握るサッカーを目指す。これからも結果にこだわり続けたい。

◆3得点は大収穫
 浮氣哲郎監督(カターレ富山)の話 ゲームの入りは悪くなかったが、相手の攻撃を警戒して全体のラインが下がってしまい、攻め切られるという展開になった。後半の3得点は大きな収穫。これからの試合に向け、課題を修正したい。