東日本大震災から7年となった11日、沖縄県内では地域ごとの防災訓練が行われた。豊見城市の豊崎地区自主防災組織では、地区内で防災訓練を実施し、地域住民約100人が参加した。埋め立て地にある同地区は海抜が低く、地震、津波が発生した場合、より迅速な判断や行動が求められることを踏まえ、避難の経路や場所などを確認した。
住民らは同日午前、地区内に流れる避難指示放送を聞いて家族一緒に豊崎小学校へ避難した。同校に近い津波避難ビル3カ所まで歩いて確認するスタンプラリーも実施した。また、非常時に袋を使って野外で炊飯する方法を体験した。
豊崎地区に住む城間康司さん(49)は長男の翔太さん(13)、次男の蒼空(あおい)君(11)と防災訓練に参加した。城間さんは「豊崎は津波の危険性がある地区でもある。子どもたちにも教えておきたい」と話し、津波避難ビルの場所を確認しに向かった。