沖縄の中学生が「思い出写真」で寄付金造成 「地域のために」と社協に寄付


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沖縄市社会福祉協議会の積静江会長(前列左)に目録を手渡す仲宗根滉大副実行委員長(同右)ら=2日、沖縄市社会福祉センター

 【沖縄】3月に卒業する沖縄市立安慶田中学校3年生(第36期生)は2日、沖縄市社会福祉協議会に2万6495円を寄付した。お世話になった地域住民への恩返しを目的に、生徒たちは「Love&Peace運動」実行委員会を2月に立ち上げた。実行委は、教職員が中学校生活最後の1年間に撮りためた36期生のA4写真を生徒に1枚100円で販売。注文が重複したときにはオークション方式などで値段を決めた。36期生は109人いるが、全232枚が完売。その収益金を寄付した。

 寄付金贈呈式が2日、沖縄市社会福祉センターで開かれ、実行委員会の大城優雅実行委員長(15)らが市社協の積静江会長に目録を手渡した。

 積会長は「何か地域のためにやろうという気持ちがうれしい。地域のために活用していきたい」と寄付に感謝した。

 大城委員長は「みんなの思いで、目標額の2万円を上回ることができた。地域のために生かしてほしい」と話した。仲宗根滉大副実行委員長(15)は「写真を捨てずに寄付につなげることはいいことだと思うので、後輩たちにも続けてほしい」と期待した。