西島本(中部商) 全国V 高校ボウリング


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 ボウリングの第21回全国高校選手権大会・沖縄大会(春高ボウリング沖縄大会)は17日、那覇市のサラダボウルで競技が始まり、男子個人で西島本有生(中部商業1年)が1418点(6ゲーム)をマークし、2位に15点差をつけて栄冠を手にした。同種目の県勢の優勝は3年ぶり3度目。全国の大舞台では初めての頂点に、西島本は「高校入学以降に両手投げに転向して、安定感が増してきた。地元開催でも特に意識せずに、緊張はなかった。周囲の人に感謝しかない」と破顔した。

 個人戦は前半3ゲーム、後半3ゲームで競った。西島本は230点、264点と好調の滑り出しを見せ、前半で上位に付けた。後半も230点以上で安定し、最終6ゲームも243点を獲得、追い上げる畑(神奈川・湘南学院)を振り切った。

◇両手投げ転向が実結ぶ

男子個人戦で優勝し、ガッツポーズの西島本有生=17日、那覇市のサラダボウル

 両手投げに転向して、およそ1年。男子個人戦に出場した中部商業1年の西島本有生が序盤から冷静にレーンを読み、終始落ち着いた投球を披露した。2位に15点差の1418点(6ゲーム)で頂点に。「うれしい。周囲の人たちに感謝の気持ちしかないです」と初の全国一をかみしめた。

 中学2年から始めたが伸び悩み、「悔しい思いをした」と話す。高校進学とともに、安定感が増す両手投げへの転向を決意する一方で、体力の消費が激しいことから週2回、10キロ走で体力強化を図った。

 準備をしっかりし迎えた地元開催の大会。冷静なレーンの読みと安定したフォームで第1ゲームから230点と好スコアを出す。第3ゲームはスプリットなど細かなミスが続き、216点と落とすも「目の前のことに集中できた」と、すぐに気持ちを切り替えられた。その後も230点超えを連発。最終ゲームの10フレーム目はストライクを続け、「いける」と初戴冠を確信。最後もストライクを出し、ターキー締めした。

 18日の最終日、個人戦と団体戦を合わせた12ゲーム合計点の上位16人で、1ゲームマッチのトーナメント戦を行い、個人総合優勝を争う。西島本は「このまま優勝したい」と勢いこのままで挑む。