【アメリカ】創立30年 芸能多彩に ジャクソンビル県人会祝賀会


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ジャクソンビル沖縄県人会が開いた創立30周年祝賀会への参加者=10日、米ノースカロライナ州スワンズボロ

 米東海岸最大の米海兵隊基地キャンプ・レジューンがあるノースカロライナ州ジャクソンビル市に沖縄県人会が設立されたのは1988年。32人の会員から始まった県人会は今では126人まで増え、琉舞、エイサーなどの芸能や沖縄の歴史、文化を学校や町のイベントで紹介するなど沖縄PRに一役を買っている。県人会設立30周年を記念した祝賀会が10日、スワンズボロ市のシビックセンターで開催された。利江・セルべーニイ会長は「30周年を迎えられたのは親睦、福祉、助け合いをモットーに掲げ、それを実践してきた先輩たちや会員らの支えがあったから」とあいさつした。

 祝賀会には、50年近く琉舞、民謡の指導者として活躍している宮城流能松会、宮城能松会主がロサンゼルスから駆け付け、会を盛り上げた。沖縄からは、玉城流継翔会会主の金城平枝会主と渡辺陽子師範、門下生の3人。県人会から感謝状がそれぞれ贈呈された。

 祝賀会の最初の演目は歴代会長5人が舞う「かぎやで風節」。続いて宮城能松会、ノースカロライナ支部バーカー・上村多美子琉舞研究所の門下生らが「寿の舞」などを踊り、宮城能松会主は「道輪口節」、多美子・バーカー先生は「ムンジュルー」を紹介した。

 玉城流継翔会は「鳩間節シリーズ」などを舞い、金城平枝会主は「繁盛節」、渡辺容子師範と利江・セルベーニイ会長は「加那よー天川」を披露した。

 若者による太鼓演舞や空手演武、バレエダンスも披露された。上江洲由孝民謡研究所のさつき・ポッツさんが「アンマー形見の一番着物」などをうたった。司会の妙子・ノースさんはユーモアたっぷりの名司会で会場を沸かせた。閉会後は、フロリダ州やオハイオ州など遠方からのゲストらを交えての二次会が開かれ、会の成功を祝った。(鈴木多美子通信員)