沖縄県議会本会議が19日に開かれ、県が追加提案した副知事選任に関する議案について、翁長雄志知事が浦崎唯昭副知事の辞職理由や後任の謝花喜一郎知事公室長の選任理由などについて説明した。質疑に立った野党の沖縄・自民会派からは「唐突な人事」「国との信頼関係が回復できない」などの批判が出た。
本会議では、自民の照屋守之氏と西銘啓史郎氏が質疑に立った。同議案は、総務企画委員会に付託され、28日の最終本会議で採決をする。承認されれば、謝花氏は4月1日付で副知事に就任する。
翁長知事は、浦崎副知事の辞職について「浦崎氏とは30年以上、同じ道を歩んできた仲間であり、意見を交わす中でごく自然に副知事は新しい人に任せようとなった」と説明した。
知事に続き答弁に立った浦崎氏は「昭和60年に翁長知事と一緒に那覇市議会議員に当選して以来、32年、翁長氏を支えてきた。32年の政治活動の中で、感慨はひとしおなものがある」と、今の心情を語った。
また、西銘氏が「浦崎副知事は『辞任』、『退任』、『解任』のどちらか」と質問したことに対して、金城武総務部長は「3月9日に本人から辞職願いが出て、その日に知事決裁したので『辞職』だ」と答弁した。
本会議では、謝花氏が副知事就任後に担当する部局についても質疑があった。一部報道で、謝花氏が基地問題を担当する方向で県が調整中と出たことについて、照屋氏は「1年で基地問題を別の副知事にすることは、県民、県議会を裏切る行為だ」と批判した。