沖縄書店大賞 知念さんら 小説、郷土書、絵本決まる


この記事を書いた人 琉球新報社
「第4回沖縄書店大賞」に選ばれた(左から)知念実希人さん、伊東聖さん、与儀武秀さん=20日、那覇市牧志のJR九州ホテルブラッサム那覇

 県内の書店員が「今、いちばん読んで欲しい本!」を投票で選出する「第4回沖縄書店大賞」(同実行委員会主催)が20日、発表された。郷土書部門では週刊朝日編集部編「写真集沖縄1935」(朝日新聞出版社)が、小説部門では南城市出身で医師の知念実希人さん(39)=東京都=の「崩れる脳を抱きしめて」(実業之日本社)が、絵本部門ではB・J・ノヴァク「えがないえほん」(早川書房)がそれぞれ受賞した。

 2017年1月から12月末日の間で発刊された本が対象で、県内14書店、書店員80人の投票で決定した。

 那覇市牧志のJR九州ホテルブラッサム那覇で開かれた会見で、「写真集沖縄1935」を出版した朝日新聞社の伊東聖西部報道センター次長は「沖縄の書店員が本作品に投票してもらえたことが大変うれしい」と語った。同社と合同取材をした沖縄タイムスの与儀武秀さんは「沖縄戦前の風景や人々の生活を見て、平和の尊さを感じてもらいたい」と述べた。知念さんは「生まれ故郷の沖縄の書店人に作品を選んでもらい驚きと喜びでいっぱいです」と語った。