古民家で沖縄そば もとぶ熟成麺 崎本部の空き家活用


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空き家になっていた古民家を活用した沖縄そば屋「もとぶ熟成麺」で沖縄そばを食べる地域住民ら=2月21日、本部町崎本部

 【本部】沖縄県本部町崎本部に2月、沖縄ならではの古民家を活用した「沖縄そばもとぶ熟成麺」がオープンした。崎本部地区の住民を招いた試食会で棚原憲勇社長(72)は「多くの人が訪れ、崎本部の発展と活性化につながればうれしい」と、古民家を拠点にした新しいまちづくりに意欲を見せた。

 古民家は、新城康雄さんの実家。新城さんは「1997年まで両親が住んでいた。仏壇があって、20年くらい空き家になっていた。地域の活性化になるのであれば活用してほしい」と話す。セメントの瓦屋根で、雨水をためた設備などがそのまま残されている。見晴らしがよくなるように整備し、庭でも飲食ができる。

 本部町観光協会の當山清博会長は「崎本部の集落に店舗ができて地域が活気づき、空き家対策にもなる。『そばのまち本部町』としても応援していきたい」と語った。

 もとぶ熟成麺は、冷凍しても品質が落ちず約120日間保存する麺を開発した。本部町伊野波の工場で1日千食を生産し、県外にも出荷している。棚原社長は「昔ながらの本部町のおばーの沖縄そばの味。麺に腰があるので、食べにきてほしい」と語った。もとぶ熟成麺(電話)0980(47)6355、火曜定休。