新基地建設で国道損傷10カ所 沈下やひび割れも オール沖縄会議が車両使用中止求める


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辺野古新基地建設に伴う資材運搬の大型車両で国道の路面が損傷しているとして沖縄総合事務局の担当者に申し入れる辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議のメンバーら(右側)=22日午前、那覇市の沖縄総合事務局

 「辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議」の高里鈴代共同代表らは22日午前、辺野古新基地建設に伴う資材搬入の大型車両の頻繁な走行で国道329号の路面が損傷しているとして、沖縄総合事務局に対し過積載車両の取り締まりと特殊車両の通行許可を出さないよう求めた。

 オール沖縄会議によると、対応した総合事務局の砂川聡道路管理課長は、過積載については「われわれとしても気にしている。(事業者の)沖縄防衛局と既に話をしている」と述べた。詳細は明らかにしなかった。

 通行不許可の要請の際には、大型トレーラーの通行が路面損傷に影響がないとは言えないと説明はしたが、原因をはっきりとは認めなかった。

 オール沖縄会議によると、名護市辺野古に向かう国道329号で主な部分だけで10カ所、450メートル以上にわたりひび割れやわだち状の路面沈下が確認されている。

 高里共同代表は申し入れの席で「辺野古に向かう車線だけが損傷し、反対車線はほとんど損傷していない。大型車両の頻繁な走行が路面損傷の原因であることは明らかだ」と指摘した。【琉球新報電子版】