津堅島沖でパラシュート降下訓練 地元の反対押し切り、今年2度目


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パラシュートで降下する米兵ら=22日午後5時前、うるま市津堅島訓練場水域(具志堅千恵子撮影)

 【うるま】米軍は22日午後5時前、うるま市の津堅島訓練場水域で今年2回目になるパラシュート降下訓練を行った。午後5時30分までに2回の降下が確認された。

 22日午後、嘉手納基地を飛び立ったMC130特殊作戦機が午後4時57分ごろ、米兵と物資を相次いでパラシュート降下させた。訓練を行った米兵は4人で一人につき一つづつパラシュートを背負っていた。物資にはパラシュート2つが結び付けられていた。

 その後、MC130が午後5時25分ごろ、再度、米兵4人と物資1つを相次いでパラシュート降下させた。

米軍機からパラシュートで降下する米兵=22日午後5時ごろ、うるま市津堅島訓練場水域(具志堅千恵子撮影)

 水域の使用に関して米軍は、沖縄防衛局を通じ関係自治体に通知していたが訓練内容については明かしていなかった。

 うるま市は、市民の安全と安心の観点から同水域で降下訓練をしないよう求めている。

この日2回目の降下訓練で物資とみられるものを降下させる米軍機=22日午後5時25分ごろ、うるま市勝連津堅島沖(具志堅千恵子撮影)

 津堅島周辺ではもずくの収穫が最盛期を迎え頻繁に漁船が本島と津堅島間を行き来している。

 収穫最盛期の中での訓練の強行実施に、地元の反発が強まることが予想される。【琉球新報電子版】