18日午前6時、松原大輔さんはチヌを狙って名護海岸のマル秘ポイントに出掛けた。釣り始めると、ヒットするのは10センチ前後のガクガクばかりで、釣ってはリリースを繰り返していた。
午前9時半、勢いよくウキが沈んだ。竿(さお)を立てアワせると、今まで味わったことのない引き。ラインを出さないように必死に頑張ったが、なかなか出が止まらない。45センチのチヌを釣ったことがある松原さんだが、あまりの引きのすごさに頭の中は真っ白になった。ようやく走りが止まり、必死のやり取りで足元まで寄せてきたが、松原さんの影を見て魚は再び走り回り、必死の抵抗を見せる。少し沖目で魚の顔を上げ、空気を吸わせて弱らせてからタモ入れを行った。これが松原さんにとって初めてのチンシラーで、55・2センチ、2・8キロの大物だった。
18日、西崎一文字のナベ堤で2018GFG沖縄懇親チヌ釣り大会が開催され、27人が日頃の腕を競った。各選手が苦戦する中、川端勝己選手は粘り強く仕掛けを底にはわせ、竿を引き誘いを掛けて26センチのチヌをゲット。さらに30センチ前後のチヌも釣り上げ優勝した。
主な結果は次の通り。
▽1位 川端勝己 2匹 700グラム
▽2位 崎山泰三 1匹 370グラム
▽3位 玉城裕之 1匹 290グラム
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)