3月18日に大阪府で開かれた「第12回全国高校囲碁選抜大会」(高校文化連盟全国囲碁専門部会など主催)で、那覇国際高校1年の上地寿音さん(16)が、通常より小さい碁盤を使う女子9路盤部門で優勝した。上地さんは「優勝できるとは思っていなかったので、うれしい」と喜んだ。
9路盤部門には、全国9ブロックの予選を突破した16人が参加し、腕を競った。予選の総当たり戦を4勝3敗で突破し、決勝トーナメントに臨んだ。決勝戦は予選で負けた選手が相手で苦手な先攻だったが、上地さんは「試合で学んだ他の選手の戦い方を参考にして、勝つことができた」と振り返った。
囲碁教室などを開く碁会所を経営する一家に生まれ、「物心つくころから囲碁をやってきた」という。通常より小さい碁盤を使う9路盤では持ち時間も短く、スピーディーな試合が展開される。上地さんは「自分には合っている」と話す。
高校では国際科で学び、海外で働くことが夢だ。上地さんは「将来は、いろいろな国で囲碁を教えたい」と語った。