書き込みで逮捕、裁判も モバイルプリンスの知っとくto得トーク[51]


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モバイルプリンス

 

インターネットの過激な書き込みが原因で、警察に逮捕されたり、裁判になったりする例が続いているよ。

先月、自民党議員の杉田水脈氏のTwitterに「報復としてあなたの娘さんに被害があるかもしれませんよ」と書き込んだ40代の男性が逮捕された。

また、今月には市民団体代表の辛淑玉(シン・スゴ)氏を「工作員」「スリーパーセル」など、北朝鮮のスパイであるかのようにTwitterに書き込み、名誉を傷つけられたとしてジャーナリストの男性が訴えられている。

 

ネットでのこうした書き込み、ずっと続いていますね。
 

モバイルプリンス

 

そうなんだよ。ネットは「投稿」ボタンを押すと、誰のチェックも受けずにすぐに書き込まれる。ブレーキをかけられるのは自分しかいないんだよ。

特に、人を傷つけたり、怖がらせたりすることを書くのは絶対にダメだ。

 

なんでこうした書き込みをするんですか?
 

モバイルプリンス

 

辛淑玉氏を中傷したジャーナリストは「冗談だった」「ネットでもリアルで批判されているのに、私だけ訴えるのはなぜなんだ?」と主張している。

もちろん人を傷つけ「冗談だった」で済む話ではない。

 

確かにそうですよね。
 

モバイルプリンス

 

今から20年近く前、お笑い芸人のスマイリーキクチさんはネット掲示板に「こいつは殺人事件の犯人グループである」とデマを大量に書き込まれ、それを信じた人たちがテレビ局などに苦情の電話を入れたことで仕事がキャンセルになり、怖がりながら生活をすることになった。

結局、10年近くたってひどい書き込みをした人たちが警察に摘発された。

 

そうした事件もあったんですね。
 

モバイルプリンス

 

この時捕まった人たちは「他の人たちも書き込んでいるのに、なぜ私たちが捕まるのか」と自分が被害を受けたような態度だったらしい。

みんながやっている、あいつには何を言ってもいいんだと、軽い気持ちで書いていたんだろうね。

これは一部の人たちの問題ではなく、みんな無意識に人を傷つけたり、悲しませたりしてしまうことがあると思う。

だからそうならないように注意しながら書き込まないといけないんだ。

 


イラスト・小谷茶(コタニティー)

モバイルプリンス

 

偉い人も有名な人も、私たちと同じように傷つき、恐怖を感じる。ネットに書き込むとそれが残り、また次の攻撃の材料になることもある。

だからこそ、とっても慎重に書き込もうね。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/