闘牛待機小屋の落成を記念した本部闘牛大会(主催・本部闘牛組合、共催・琉球新報社)が25日、本部町多目的イベント広場闘牛場で行われた。この日は、春の柔らかい日差しが心地よい絶好の闘牛日和となり、地元をはじめ県内各地から大勢の闘牛ファンが集まった。好取組として注目を集めたシーの一番、カルストパンダ対友夢ちゃん号の対戦は、カルストパンダが17分24秒に及ぶ激闘の末、友夢ちゃん号を下して優勝した。
シーの一番は、横綱戦にふさわしく両牛ともに序盤からスピードのある腹取り攻撃の応酬で観客を沸かせた。カルストパンダの鋭い割り技に対して、友夢ちゃん号は掛け技で応戦するなど一進一退の攻防戦が続いた。15分を過ぎたあたりから防戦を続けていた友夢ちゃん号の脇腹が大きく揺れだし呼吸が乱れ、自ら敗走。カルストパンダに軍配が挙がった。
シーの二番、白龍パンダと拳勝王の対戦は、拳勝王が交角と同時にいきなり白龍パンダの横腹を狙っての腹取り攻撃を仕掛けた。危うい場面も見られたが、持ち前の根性で白龍パンダが逆転勝利を収めた。
各賞は次の通り。
【優勝】カルストパンダ
【技能賞】白龍パンダ
【殊勲賞】荒技慶坊
(平川康宏通信員)