沖縄県に滞在している天皇、皇后両陛下は28日、那覇空港発の特別機で日本最西端の与那国島に初めて入られた。
日帰りの訪問。与那国町にある東牧場では日本に在来する馬の一種の与那国馬を見学した。
28日午後は地元の小学校で伝統芸能の「棒踊り」を鑑賞したり、天候が良ければ台湾を望むことができる岬を訪れ、日本最西端の碑を見たりする。
県によると、与那国馬は1969年3月に与那国町天然記念物に指定され、系統保存に努めている。
地元で農耕馬として使われてきたが、純粋な在来馬のほとんどが絶滅している。現在は離島や岬の先端などに残る。
東牧場では約40ヘクタールの敷地に約15頭が放牧されているという。陛下は、馬の頭をなでながら牧場関係者の説明を聞き「おとなしいですね」などと尋ねていた。【琉球新報電子版】