大山弘美さん(58)が3月30日付で、沖縄県警警務部の情報管理課長に就任した。地元採用で初めての女性管理職だ。1981年に事務職員として採用され、警務課や会計課などを渡り歩いた。同課への配属は初めてだが、「明るく風通しのいい職場にしたい」と意気込んでいる。
課長就任について「上司や同僚らの支えが大きい」と周りに感謝する。同課は警察車両の管理システム構築のほか、不正アクセスによるシステムダウンからの復旧対応などを担当する。「表に出る警察官とは直接関わらないが、業務を効率化させ支援に回りたい」と話す。
警察組織は男社会とされるが、「視点が異なる女性が気付くこともあり、女性に任せられる仕事も出てきた」と強調する。かつては昇級で責任が生じることに不安もあったという。しかし、上司の助言を受けて昇級すると、対外的なやりとりが増え人脈もできるようになり、仕事に対するやり方や考え方が変わっていった。
「いろんなことに挑戦し、与えられたチャンスを受け入れることで、いろんなポストに就くこともできる」と後輩らにエールを送る。(金良孝矢)