注目「オリガミ・サムライ」 甲冑モチーフにペーパークラフト


この記事を書いた人 琉球新報社

 印刷紙器の企画デザイン製造や包装資材全般の販売を手掛けるミヤギパッケージ(沖縄県豊見城市・宮城通治社長)が開発した「オリガミ・サムライ」の人気が高まっている。欧州最大級の見本市「メゾン・エ・オブジェ」への出展や、ドイツの大手百貨店の企画展に出品するなど、国内外で注目を集めている。

「ものづくり補助金」を利用して開発したオリガミ・サムライを津波古勝三会長(中央)に報告するミヤギパッケージの森武司氏(右)と比嘉智志氏=16日、那覇市上之屋の県中小企業団体中央会

 オリガミ・サムライはペーパークラフトで、泡盛やワインなどのボトルを包む容器として開発された。甲冑(かっちゅう)をモチーフにしていて、訪日外国人観光客の土産や、日本人が海外旅行へ行く際の手土産として当て込む。昨年6月の発売以降国内外で販売が広がり、同社では2018年度に1万個、約2千万円の販売を目指している。

 同社は、県中小企業団体中央会が事務局となっている中小企業庁の通称「ものづくり補助金」を活用してフランス製の加工機械を導入し、オリガミ・サムライの開発に成功した。

 同社の森武司取締役企画開発部長と比嘉智志常務、企画開発部の崎原光明主任は16日、同中央会を訪れ、津波古勝三会長に金銀のプレミアムバージョンを贈呈した。森部長は「加工する機械は沖縄に1台だけで、国内でも数台しかない。補助金を使って機械を導入できたことは大きな強みになる」と話した。