旧暦3月3日に当たる18日、沖縄市泡瀬の前之浜では泡瀬復興期成会(喜屋武盛徳会長)による浜下りの行事が行われた。
浜に敷いたビニールシートに三月菓子(サングヮチグヮーシ)や紅で染めた卵、昆布などごちそうの入った重箱を並べ、女性らが地域の繁栄や家族の健康を祈って海に向かって手を合わせた。
手足を海水に浸すと、浜に張ったテントの下で、かぎやで風など余興を楽しみつつ、ウサンデー(お下げ)を味わった。
取り仕切った女性部の高江洲恵美子部長は「昔の女性は浜下りを楽しみにして、芝居や映画に行ったというけど、今は来る機会の少ない浜に出て、みんなで楽しむ大切な行事です」と話した。
車座のテントで期成会の喜屋武会長は「女性が楽しむ節句だけど、いまは男も参加させてもらい、会員間の交流を図る大切な機会だ」と話し、ごちそうをほおばった。【琉球新報電子版】