沖縄県那覇市の松山公園内に設置された久米至聖廟(孔子廟)の公園使用料免除を違憲だとした那覇地裁の判決を受け、那覇市は判決を不服として19日までに福岡高裁那覇支部に控訴する方針を固めた。
市が同日開かれた市議会議会運営委員会に控訴に向けた議案を提出した。議案は市議会の建設委員会に付託され、23日から始まる市議会臨時会で可否が審議される。
13日に開かれた判決公判で、那覇地裁の剱持淳子裁判長は、久米至聖廟は「宗教的性格を有する」として、市による公園の無償提供は憲法の定める政教分離原則に違反すると判断していた。城間幹子市長は19日の定例会見で「政教分離に引っかかるというのは、少しストンと落ちないところがある」と述べ、地裁判決に疑問を呈した。