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那覇市繁多川にあるシチナンダビラ(識名坂)の道路改良工事現場で、約500年前の琉球王朝時代に造られた「真珠道(まだまみち)」の一部とみられる石畳が発見されたことが20日までに分かった。真珠道は尚真王時代に整備された道路で、守礼門から金城町、シチナンダビラなどを経て国場川河口の真珠港(那覇港)まで約4キロをつないでいた。
那覇市道路建設課によると、石畳は今月中旬に見つかり、市文化財課が調査方法などを検討している。
見つかった石畳は約15メートル。繁多川自治会が2014年に発刊した本「繁多川まーい」にある記述や地域住民によると、石畳は沖縄戦による砲弾で所々破壊されたものの、1965年ごろまで残っていたという。
その後、自治会が道路のコンクリート舗装を求め、70年ごろには自動車も通れる道路となった。その下に石畳が残っていることは明らかになっていなかった。
那覇市歴史博物館の学芸員・外間政明さんは、発見された場所などから真珠道の石畳である可能性が高いとの見解を述べ「沖縄戦で繁多川地域は砲弾が多く飛んできた場所なので、戦争で破壊されている箇所もあったとみられる。真珠道の石畳は現在、表面上残っているのは首里金城町の石畳だけなので、貴重な発見だと思う」と語った。