いざデイゴス、ナビィータ 女子サッカー九州L1部きょう開幕


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実践的な練習で動きを確認する全保連琉球デイゴスの選手たち=19日、浦添市陸上競技場

 女子サッカーの2018年シーズン九州リーグ1部が21日、開幕する。県からは全保連琉球デイゴスとヴィクサーレ沖縄FCナビィータが参戦する。両チームとも、リーグの頂点に加え、なでしこリーグ3部に相当するチャレンジリーグへの参入も目指しており、九州の強豪勢との激しい戦いが予想される。九州1部は8チームで争い、総当たりのリーグ戦計14試合を行う。デイゴスは、昨季9勝4分け1敗でリーグ初優勝を飾った。ナビィータは9勝2分け3敗で2位と、県勢でワンツーフィニッシュを果たした。デイゴスはボールを保持し、ゴールを狙うポゼッションサッカーでリーグ2連覇を見据え、ナビィータは豊富な運動量でリーグ初優勝を狙う。開幕日の21日は午前11時、南風原町の黄金森陸上競技場でナビィータ―東海大福岡高校戦、西原町の西原陸上競技場で午後1時からデイゴス―福岡女学院高校戦を行う。

◆連覇見据えるデイゴス パスサッカー持ち味

2連覇を狙う全保連琉球デイゴスの選手たち

 昨季九州リーグ1部初参入で優勝を飾った全保連琉球デイゴスは、チーム設立当初から「(ボール保持率の高い)ポゼッションサッカー」を持ち味に、リーグでも勝ち星を重ねてきた。

 一方で得点力の向上が課題とされており、攻撃の強化へ向け、昨季リーグ得点王の青島雅だけでなく、前戦に新加入の大屋夏希が加わり、相手ゴールを脅かしていく。金城奈苗主将は「今年こそチャレンジリーグ参入を目指す」と闘志を燃やす。中塚理加や園村奈菜らスピードのある選手が攻撃の起点となり、伊井清乃、渡辺樹里、金城恵奈らが中盤でボールを回し、ゲームメークをする。ゴール前には、突破力のある青島が攻め込み得点を狙う。前線に大屋が加わることでさらに、サイドからの攻撃に磨きがかかる。山木里恵監督は「どの選手が出ても、ポジションを入れ替えてもゴールを狙える」と選手の層の厚さは自他ともに認めるところだ。監督、選手ともリーグ連覇を見据える。

◆結束力向上ナビィータ 運動量で相手かく乱

素早い動きでパス回しをするヴィクサーレ沖縄FCナビィータの選手たち=18日、那覇市新都心公園多目的広場

 ヴィクサーレ沖縄FCナビィータは、なでしこリーグ経験者でDFの秋葉夢子と壷井綾子を新戦力に、九州1部リーグ初制覇を狙う。選手の平均年齢は若く、試合終盤まで走り切る豊富なスタミナを武器にする。與座周平監督は「全勝し、完全優勝を果たす」と力強く言い切る。

 チームの主力だったジョバーニャ・カンポスら4人が退団した。ブラジル人選手に攻守の軸を任せていたが、選手間の細かい意思疎通ができないことが課題だった。

 しかし、国内トップリーグで戦ってきたDF秋葉が加入したことで、守備の最終ラインを守りながらも、連係のときに細かい指示を出せ、チームの結束力を上げた。

リーグ初優勝を目指すヴィクサーレ沖縄FCナビィータの選手たち

 攻撃は右サイドは玉城薪瀬、左サイドを牧志ひながスピードを生かしたドリブル力で突破し、新しいストライカーの花城美紀がゴールを狙う。ブラジル人選手に頼りすぎていた頃と比べ、「個々の持ち味を出せるようになった」と比嘉映美主将は手応えを実感する。