【石垣】約500年前に琉球王府の過酷な徴税に反旗を翻し、農民救済のために戦ったとされるオヤケアカハチをたたえる「アカハチ慰霊祭」が18日、慰霊碑のある石垣市大浜の崎原公園で行われた。大浜小学校の6年生や地域住民らが出席して、アカハチの遺徳をしのんだ。
オヤケアカハチは波照間島に生まれ、石垣島の大浜村に渡ったとされる。琉球王府は反逆者として制圧したが、地元では村人を救うために立ち上がった英雄として語り継がれている。
慰霊祭はオヤケアカハチが亡くなったとされる旧暦3月3日に毎年開かれている。参加者は合掌してオヤケアカハチを慰霊し、「アカハチの歌」を合唱して功績をたたえた。八重山郷土史家の大田静男さんがオヤケアカハチが生きた時代背景や人物像を解説した。
大浜公民館の大濱俊士館長は「アカハチ精神は受け継がれ、シンボルとして今なお生き続けている。アカハチのことを広く世に知ってもらいたい」とあいさつした。
※注:大濱俊士館長の「濱」は、右側がウカンムリに「眉」の目が「貝」