スカイ先島便、復活検討 宮古・石垣線 20年目標、那覇便増も


この記事を書いた人 大森 茂夫
スカイマークが使用している機体

 スカイマーク(東京)の市江正彦社長は21日、那覇空港で記者団の取材に応じ、2015年3月末で撤退していた宮古、石垣の先島路線への再就航を検討することを明らかにした。就航時期は20年をめどとした。那覇発着便の増便も検討する。搭乗率が高まり、経営が安定してきたことを踏まえ、市江社長は「事業を拡大していく」と意気込みを語った。

 先島と結ぶ就航先の検討はこれからだが、撤退前に運航していた那覇や、民営化で発着枠の拡大が期待される神戸など県外直行便も検討する。

 宮古空港のほか、19年に開業予定の下地島空港も検討対象に挙げた。

 那覇便の増便は、路線のない千歳、仙台、鹿児島、長崎を候補地として検討する。神戸空港や茨城空港からの増便も目指す。

 スカイマークは現在1日当たり約130便を運航しているが、航空機材の調達を進め、20年には20便増の150便超へ運航体制を拡大する計画。沖縄関係路線の増便も検討する。

 市江社長は「やっと増便を検討できる時期になってきた。沖縄は観光マーケットとして期待できる」と強調した。その上で「就航して1年で撤退ということはしたくない。どうやればスカイマークらしさを発揮して喜ばれるかを考えていきたい」と述べた。