子ども発達支援の拠点、糸満に来月開所 沖縄県内初の福祉型「ココイク」


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県内初の福祉型児童発達支援センターとなる「こども発達支援センターココイク」=糸満市真栄里

 【糸満】社会福祉法人たまん福祉会(金城幸範理事長)は5月1日から、発達が気になる子どもたちを支援する「こども発達支援センターココイク」の運営を開始する。沖縄県内初の福祉型児童発達支援センターとして、地域や家族、事業所などを支える中核的な役割を持つ。保護者の負担軽減や、発達が気になる子どもの早期発見、早期療育につなげるのが狙い。

 落成祝賀会が21日、糸満市真栄里の同センターで開かれ、県や糸満市、たまん福祉会の関係者ら約100人が完成を祝った。

 総事業費は約1億8千万円で、国と県の社会福祉施設整備補助金を活用した。臨床心理士や作業療法士、嘱託医など20人の専門スタッフが(1)子どもたちの療育・訓練(2)家族や地域の事業所などからの相談を受け付け(3)保育所や幼稚園、小中高校への訪問支援-などに取り組む。

 療育や訓練の対象は未就学児と小学生。カフェが併設された地域交流スペースもあり、障がいの有無に関係なく誰もが交流することができる。

 たまん福祉会の金城理事長は「地域や事業所と連携を密にして、共生社会実現に向けて取り組みたい」と述べた。

 内覧や療育訓練の事前受け付けは23日から27日まで。問い合わせはたまん福祉会(電話)098(995)1992。ファクス098(995)1310。