「もっと前へ」発展誓う 桑江さん、再選かみしめ 沖縄市長選


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当確の知らせを受け、カチャーシーで喜ぶ桑江朝千夫さん=22日午後10時半ごろ、沖縄市久保田の選挙事務所(古堅宗陽撮影)

 22日の沖縄市長選に勝利した桑江朝千夫さん(62)。午後10時6分、市久保田にある選挙事務所に当確の知らせが飛び込んだ。事務所内では万歳三唱が大きく響き、支持者らによる「桑江コール」が起こった。両手を高々と掲げ、勝利を誇った桑江さん。拍手と歓声に手を振って応え「全ての公約の実現のため、自信を持って進めていく」と力強く決意を示した。

 桑江さんは選挙事務所に到着してから、口を真一文字に結んで厳しい表情で結果を待った。当確の知らせを受けると、満面の笑みが広がった。集まった支援者には「これからの4年間も頑張るので、ご支援ご協力をさらにお願いします。みなさんがつくる沖縄市です」と訴えた。

 選挙戦では4年間の実績を強調し「市をもっと前へ」と何度も訴えた。1万人アリーナ建設でさらなる発展を目指す市の青写真を示し、2023年のバスケットボールワールドカップを誘致し「世界から認められるようになった」とアピールした。

 県下第2の都市をさらに発展させる強い意志を示す桑江さん。父の桑江朝幸元市長らが構想した東部海浜開発事業と、自身が力を入れるアリーナ建設事業を実現させ、にぎわいのある街を目指す。選挙では「子どもの未来のために、明るい元気な市にしていこう」と呼び掛けた。

 沖縄市については「復帰後、シャッターが閉まり続けてきた。何をしてもうまくいかない雰囲気が漂っていた」とも。1期目はこの雰囲気から脱するため、経済振興に精を出した4年間だったと強調する。2期目は「社会保障にしっかり取り組む」。3万2千人の民意に後押しされ、2期目の市政運営に臨む。