富川盛武、謝花喜一郎の両副知事が23日午前11時半から県庁内で記者会見し、翁長雄志知事が21日に受けた手術の内容などを説明した。手術について翁長知事の膵臓(すいぞう)にできた腫瘍を切り取る外科的治療だったと発表し、富川副知事は「予定通り順調に終了した」と説明した。
術後の容体については、集中治療室(ICU)で治療を受けながら、手術翌日にはベッドから起き上がるなどリハビリを進めていると説明した。翁長知事のコメントとして「一日も早く公務復帰するため、回復に向けたリハビリに取り組み、県民の皆さまにお会いし、元気な姿をお見せしたい」と紹介した。
腫瘍が良性か悪性かを判断するための組織の病理検査には2週間程度を要すると説明した。その上で、公務復帰の見通しについて富川副知事は「検査の結果を踏まえ、回復やリハビリを総合的に判断して病院と相談しながら決まってくる。同様の手術の場合、4~5週間で退院する場合が多い」と述べ、具体的な時期には言及しなかった。
また、名護市辺野古への新基地建設の埋め立て承認「撤回」への影響について、富川副知事は「知事の意思は固い。(公務に)戻ってから撤回をすると考えている」と述べた。
翁長知事は10日に会見して人間ドックで膵臓に2センチを超える腫瘍が見つかったことを公表し、膵体尾部(すいたいびぶ)と呼ばれる部位を切除する手術を受けることなどを説明していた。【琉球新報電子版】