中国で名桜エイサー 祭り開催、沖縄発信


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中国・成都での大学生交流事業に参加した名桜大学国際学群の(前列右から)石田真矢さん、山下紀子さん、平野さゆりさん、久保地茉梨奈さん、(後列右3人目から)沖丸雄一郎さん、松本育也さん=20日、名護市の名桜大学

 【名護】名桜大学の学生らでつくる名桜エイサーの有志6人が20日、同大学の山里勝己学長に、3月に派遣された中国・成都での大学生交流事業の成果を報告した。6人は国際交流基金日中交流センターの事業に応募し、採択されて派遣された。四川外国語大学成都学院の学生らと共に企画を進め、現地で「沖縄祭」を開いて交流した。6人は約500人の観客を前にエイサーを披露するなど沖縄の文化を発信した。

 派遣されたのは国際学群3年の石田真矢さん、平野さゆりさん、2年の沖丸雄一郎さん、山下紀子さん、久保地茉梨奈さん、松本育也さんで、派遣期間は3月12~20日。大学で中国語を指導する山城智史上級准教授からの提案をきっかけに、松本さんが交流事業に応募した。成都学院の学生らと連絡を取り合い、半年かけて準備した。

 松本さんらは「海外でゼロからイベントを作り上げていく難しさを学んだ。交流受け入れ先の成都学院の学生らは日本語を習得し、将来目標がはっきりしているなど、同じ学生として刺激も受けた」と報告した。

 山里学長は「海外に行くと相手から学ぶ半面、自らの足元の文化を知る機会にもなる。とても良い機会になったのではないか」と語った。

 国際交流基金日中交流センターは2011年から大学生交流事業を始めている。年2回の派遣で、これまでに14回実施した。沖縄からはこれまで琉球大、沖縄キリスト教学院大の学生らも派遣されている。