沖縄の観光客数、過去最高の957万人 外国人客の増加、国内航空路線拡充で 県「18年度は1千万人に」


この記事を書いた人 大森 茂夫
観光客らで混雑した空港ロビー=那覇空港

 沖縄県は25日、2017年度の入域観光客数が前年度比9・2%(80万9800人)増の957万9千人となり、過去最高を更新したと発表した。離島直行便など国内航空路線の拡充が進んだほか、海外航空路線やクルーズ船寄港回数の増加による外国人客の伸びが全体を押し上げた。18年度は17年度に比べ同4・4%増の1千万人達成を目標に掲げ、誘客と受け入れ戦略を強化していく考えだ。

 17年度の観光客数の内訳は国内客が前年度比3・7%増の688万7千人、外国人客が同26・4%増の269万2千人だった。全ての月で前年同月を上回り、8月には初めて単月で100万人を突破した。

 外国客を国・地域別に見ると台湾が同24・7%増の81万3千人、中国本土はクルーズ船の寄港増により海路客が増え同25・4%増の54万6千人、大邱(テグ)路線が開設された韓国は同20・5%増の54万4800人となった。バンコク路線の通年運行やシンガポール路線の新規就航もあり、全体的に好調に推移した。

 18年度は昨年上方修正された「第5次県観光振興基本計画」よりさらに1年前倒しし1千万人の達成を目指す。同日、県庁で記者会見した富川盛武副知事は「18年度の1千万人達成に向け効果的なプロモーションの展開や人材育成、外国人訪日客などの受け入れ体制整備を進める」と話した。