八重瀬獅子、ベトナム上陸 芸能団が病院慰問、交流深める


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
きびきびとした動きを披露する友寄の獅子舞=4月26日午後8時ごろ、ベトナム・フエ市のフエ中央病院

 【ベトナム・フエ市で金城実倫】ベトナム最大級の国際芸術祭「フエ・フェスティバル2018」が27日夜、ベトナム中部のフエ市で開幕した。参加する県八重瀬伝統獅子舞芸能団(神谷武史団長)は25日に現地入りし、26日にはフエ市のフエ中央病院でベトナムの獅子舞団体「大儀堂」と一緒に慰問を兼ねた芸能交流公演とワークショップを開いた。会場には260人以上が訪れ、八重瀬の勇壮な獅子舞や棒術に見入っていた。

 友寄の獅子舞は重厚なドラの音に乗せてきびきびとした動きを見せ、志多伯の獅子舞は躍動感のある動きで観客を圧倒した。大儀堂は赤と黄色の鮮やかな獅子で、まばたきをする動作など、ユーモアたっぷりな獅子舞を披露した。

 公演後はワークショップを開き、獅子舞に使われた素材や動きについて話し合うなどの交流を深めた。芸能団のメンバーで志多伯獅子舞棒術保存会の神谷翔吾さん(獅子舞)は「緊張したが、力いっぱいに獅子舞を見せることができた。フエの獅子舞団体との交流は違いや共通するところなど知ることができていい経験になった」と話した。

 芸能団は28日午後3時から市内で街頭パレードに参加し、メインイベントの29日にはフエの王宮前のステージで披露する。