沖縄県の那覇少年鑑別所(長谷川雅一所長)が2017年に同所へ入所した19歳以下の少年少女に実施した飲酒アンケートによると、97・5%に当たる115人が飲酒経験があると回答していたことが4日までに分かった。初めて飲酒した平均年齢は12・8歳で、小学6年~中学1年ごろから酒を飲み始める実態が浮かび上がった。
最も早い人は6歳で飲酒したと回答した。飲酒が習慣化した平均年齢は15歳となっている。飲酒のきっかけは「友だちに誘われて」が38・8%でもっとも多く、「興味があって」31・5%、「先輩・後輩に誘われて」24・3%と続いた。
飲酒理由(複数回答)は「周りとの付き合い」を挙げる少年少女が最も多く、「お酒が好き」「飲み会の雰囲気が好き」の回答もあった。同所は「コミュニケーションツールの一つとして利用され、日常生活の一部になりつつある」と指摘している。
飲酒場所は居酒屋やバーが最多で、次に公園や海などの屋外、友だちの家などとなっている。自分で買う手法が浸透しているほか、クラブやキャバクラへの入店との回答もあった。
「親が飲酒を許している」との回答が18・2%、「親が(飲酒について)どう考えているか分からない」も40%に上った。同所は「子どもの飲酒が許されないという親の認識に乏しく、親子が互いに適切な関心を持っていない可能性がうかがえる」と分析した。
アンケートは、少年少女133人(少年128人、少女5人)のうち、回答した118人から調査結果をまとめた。