八重山に「おとな陸上部」 王国復活へ10日活動開始


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「おとな陸上部」への参加を呼び掛ける八重山郡陸上競技協会の兼島英樹会長(右)と中山義隆石垣市長=2日、石垣市役所

 【沖縄県・石垣】八重山陸上界を盛り上げようと八重山郡陸上競技協会(兼島英樹会長)は、18歳以上なら誰でもメンバーになれる「おとな陸上部」を設立する。兼島会長と中山義隆石垣市長が2日、市役所で発表した。大人でも陸上競技に触れやすい環境を整備することで、将来的な「陸上王国八重山」復活も狙う。週1回活動する予定だが、同協会は「日程が合うときに参加してもらえれば」と気軽な参加を呼び掛けている。

 沖縄マスターズ陸上競技選手権大会に向けて、10日に市中央運動公園陸上競技場で行われる合同練習会を皮切りに活動をスタート。その後は毎週日曜午後4時から同競技場で短距離と跳躍、投てきを練習する。

 会費は無料だが、陸上競技場利用料1回100円が必要となる。目標設定や参加頻度は参加者に委ねる。

 兼島会長は「健康状態を確かめる良い機会にもなる。みんなで和気あいあいと汗を流せばリフレッシュにもなる。初心者大歓迎だ」と呼び掛けた。

 毎年マスターズ大会に出場しているという中山市長は「陸上で八重山の子どもたちは全国レベルで活躍しているが、かつては『陸上王国』と呼ばれるほど青壮年も強い地域だった。また大人にも陸上に親しんでほしい」と話した。その上で「マスターズは年齢区分はあるが記録は問われず、誰でも参加できる。2021年の大阪世界マスターズ出場をみんなで目指したい」と展望を語った。

 「おとな陸上部」の事務局となる市スポーツ交流課は、6月10日に沖縄市で開かれる第38回沖縄マスターズ大会への参加も合わせて呼び掛けている。問い合わせは同課(電話)0980(88)6666。