リウボウグループ、増収減益 外国客売り上げ好調 決算


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 沖縄県のリウボウグループ(比嘉正輝代表)は9日、グループ3社の2018年2月期決算を発表した。百貨店「デパートリウボウ」経営のリウボウインダストリーとスーパーマーケット事業のリウボウストア(いずれも糸数剛一社長)、コンビニエンスストアの沖縄ファミリーマート(野﨑真人社長)の主要3社の売上高は前期比4・4%増の1124億200万円となった。経常利益は同3・3%減の19億9200万円で6期ぶりの増収減益となった。

 入域観光客増加で外国客による需要が好調だった一方、新店舗の開設に伴う投資や人件費の増加などがあった。比嘉代表は「県内経済は好調に推移すると見込まれるが、競合店の出店によってさらなる競争の激化も予想される」と指摘した。

 【リウボウインダストリー】売上高は前期比2・2%増の178億1千万円、経常利益は同21・1%増の1億8500万円の増収増益となった。外国客の需要が好調だったほか、物産展企画の強化や化粧品売り場の増床などを行った。免税売り上げ実績は同24%増の23億7千万円。海外でのイベント開催で認知度を高め、台湾客を中心に海外客が増えた。

 【リウボウストア】売上高は前期比3・2%増の219億1800万円、経常利益は同91・3%減の2千万円の増収減益。西町リウボウのリニューアルや新店舗「古島マルシェ」の開店、好調な外国客の需要に支えられて売上高が伸びた。経費面で新店舗開設や改装関連費用のほか、人員不足を補う人件費が増加し、大幅減益となった。

 【沖縄ファミリーマート】売上高は前期比5・2%増の746億5900万円、経常利益は同6・8%増の17億8700万円の増収増益となった。フライドチキンなど食品関連が好調だったほか、店舗の増加などによって売上高が伸びた。2019年度のセブン―イレブン沖縄出店について、野﨑社長は「各店舗によって売上高に与える影響は違ってくると思うが、全体では大きくて10%の影響があると見ている」と分析した。