国際
座波幸代のワシントン報告

米空軍、全機安全点検へ 重大事故続き、21日までに

 【ワシントン=座波幸代本紙特派員】米空軍は8日、死傷者を出す重大事故が相次いでいることを受け、全ての航空機の飛行を1日停止して安全点検を実施すると発表した。

 飛行部隊とその整備部門は、5月21日までに任意の1日を選んで安全確認を行う。

 米軍では、航空機の訓練中の墜落事故などが相次いでいる。2日には、米南部ジョージア州サバナで米自治領プエルトリコ州兵空軍のWC130輸送機が墜落し、乗員9人全員が死亡する事故が起きた。

 空軍では近年、全体的な重大事故件数は減少傾向にあると強調しながらも、昨年10月以降に起きた事故の死亡者数は18人に上ることを明らかにした。

 声明文で、空軍制服組トップのゴールドフィン参謀総長は「司令官に安全運用について確認、議論するとともに、全ての乗組員からのフィードバックを集めるよう指示した」と述べた。

 米軍事専門紙ミリタリー・タイムズ(電子版)によると、米軍の航空機事故(クラスA~C)は国防予算の強制削減があった2013会計年度に比べ、17年度は40%増加した。

 今年4月以降も訓練中の事故が多発しているが、米国防総省のマッケンジー統合参謀本部事務局長(中将)は4月5日の会見で、「現時点では事故の連鎖や危機と言うことは否定する」と述べている。