眠っていた携帯から思い出ポロポロ… 愛しい日常よみがえる 那覇で13日まで受け付け


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亡き夫が携帯電話で撮影した思い出の家族写真が復活し喜ぶ前田優子さん=11日、那覇市のパレットくもじ

 自宅で眠る携帯電話から思い出の写真を復活―。KDDIと沖縄セルラー電話は11日、那覇市のパレットくもじ1階で、使わなくなった携帯電話を充電・再起動し思い出の写真データを印刷して渡すイベント「おもいでケータイ再起動」を開始した。他社の携帯電話の再起動も受け付ける。参加無料で13日まで。亡き夫が撮影した家族写真のデータが残る携帯電話を再起動し写真を印刷するなど思い出が次々に復活した。

 那覇市の前田優子さん(48)は、約5年前に脳出血のため40歳で亡くなった夫・秀也さんが使っていた携帯電話を持参した。秀也さんは、家族の写真をよく携帯電話のカメラで撮影していたという。充電、再起動した携帯電話から、長男・琉成君(12)が幼稚園に入園した時期に優子さんと琉成君の2人を秀也さんが撮影した画像データを見つけ、写真として印刷した。

 優子さんは再起動した携帯電話について「子どもばかりが写っていて主人はほとんど写っていなかった。子どもがとても小さいので懐かしい」と喜んだ。

 浦添市の古謝文乃さん(41)は約2年半前に機種変更した後、自宅で保管し、充電ができなくなっていたスマートフォンを持参し、現在3歳の双子の息子2人が1歳の頃に撮影した写真データを復活させた。印刷された写真を見て涙を流した古謝さんは「何気ない日常だが、あきらめていた写真を見れてとてもうれしい」と感激していた。