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キングスあと一歩 Bリーグ、チャンピオンシップ準々決勝開幕

 プロバスケットボールBリーグの2017―18シーズンの年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)が12日、開幕した。西地区1位の琉球ゴールデンキングスはホームの沖縄市体育館で中地区2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズと準々決勝初戦を行い、69―71で敗れた。キングスは13日午後1時10分から沖縄市体育館で名古屋Dと準々決勝2戦目を行う。負ければその時点でCS敗退となり、勝利すれば、直後に準決勝進出を懸け、前後半5分ずつの3戦目を行う。

 キングスは第1クオーター(Q)は名古屋の素早い守備に苦しめられ、内外からも点を決められて先行を許した。第2Qにタイムを取っても16―32とダブルスコアまで点差を広げられた。しかし、古川孝敏や津山尚大の3点弾などが停滞ムードを打ち破り、逆転圏内での接戦モードとなった。互角の展開で迎えた第4Qは岸本隆一も3点弾を決め反撃。ミスで失速しかけたが、ゾーン守備で名古屋を約3分間無得点に抑え、攻撃へのリズムをつくった。13点差からファウルゲームにより残り5秒で2点差としたが、あと1発がリングに届かなかった。

 CSにはBリーグの3地区(東、中、西)から計8チームが出場。準々決勝からの戦いとなり、準決勝までは2戦先勝。決勝は1試合で勝敗が決まる。

【B1チャンピオンシップ】
▽準々決勝第1戦(沖縄市体育館、3614人)
名古屋D(中地区2位)1勝
71―69(22―15,15―16,15―14,19―24)
琉球(西地区1位)1敗

 【評】名古屋の素早い攻撃に先行を許したキングスは、攻撃も内を崩せず得意の3点弾が決まらなかった。第2Qはタイムを2度とっても16点差まで点差を広げられたが、古川孝敏の連続8得点で食らいついた。そこから一進一退の攻防が続いた。第4Qは13点差まで開いたがファウルゲームでしぶとく2点差まで追い上げた。残り5・9秒で最後の攻撃チャンスをつかんだが、追い付けなかった。

◆開き直って戦って

 佐々宜央HC(キングス)の話 非常に残念。40分通して守備はそれなりに守れているが、第1Qは相手のタフ気味なシュートが入り、こちらは入らなかった。シュートも3点弾にこだわらず、回してアタックすることも大事。13日は開き直って戦ってほしい。今夜(12日)は眠れないでしょうね。

 もし、明日(13日)が人生最後の日なら何をするか。対策も大事ですけど、(試合前の)ロッカーで選手に何を伝えるか、選手を迷わせないためにどうするか、それを考えると思います。

◆選手に感謝したい

 梶山信吾HC(名古屋)の話 スタッフで何度も試合映像を見て、琉球のピック&ロールや3点弾の強みを消すことを話し合ってきた。CSらしく気持ちでぶつかり合った試合。最後まであきらめず、やるべきことを遂行した結果、勝てた。信じ合って戦った選手に感謝したい。



◆岸本、声援で前向きに


第3Q シュートを放つキングスの岸本隆一=12日、沖縄体育館(花城太撮影)

 十分に対策を練った名古屋Dを相手に、守備も攻撃も我慢の展開が続いて迎えた第4Qの5分すぎ。55―68から岸本隆一の3点弾を皮切りに、ゾーン守備で攻撃を封じると点差が詰まり、会場が沸く。ファウルゲームを駆使し、その差は2点。ヒルトン・アームストロングの好守備で名古屋Dがミス。残り5・9秒でキングスがラストチャンスをつかんだ。テレビ中継はこの瞬間に終了。後は会場のファンが大声援を送ったが、田代直希のラストショットがエアボールとなり、逆転劇とはならなかった。

 試合序盤から名古屋Dにエナジーで上をいかれた。縦に攻める名古屋のタフ気味なシュートは決まり、キングスは打たされているようにリングに嫌われる。強みのピックアンドロールと3点弾もさえない。試合の主導権を握る大事な第1Qで7点差をつけられた。それでもアームストロングの堅守や古川孝敏が連続8得点する場面も。佐々宜央HCも「経験ある古川がつないでくれた」と評価した。

 最終盤で底力を見せたが、序盤のムードを引きずり、攻撃は個々で打開しようとするプレーが多く、守備も名古屋Dの素早いカッティングやパス回しに苦しめられる時間が続いた。今季中盤から活躍している田代直希だが、今日は不完全燃焼の6点。「相手守備に対応できず、攻撃で足を引っ張ってしまった」と肩を落とした。

 主将の岸本は試合直後、「明日だよ」のファンの声援で前向きになれたという。「(明日は)激しい守備からリバウンドを取る。攻撃は3点弾を打つまで、リングを狙うか、ペイントまでアタックするのか。状況判断しながら攻めたい」。司令塔が決死の覚悟であすに向かう。(嘉陽拓也)