【中国時報】先住民の大学、開学 新北市 文化継承、実用科目も


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 新北市の原住民部落大学は4月28日、開学式典を開いた。市長の朱立倫は同校の校長も兼ねており、授業開始のベルを鳴らして開学を宣言した。その後、講師に招聘(しょうへい)書を授与し、アミ族出身の歌手、舒米恩が「為自己喝采」(自分への喝采)の一曲を歌った。除幕式では、朱立倫が講師と学生を激励。「人生は常に勉強の連続であり、継続することでしか、職場や生活での楽しみを見いだすことはできない」と語った。

 新北市が創立した原民部落大学では毎年、先住民の伝統である弓矢文化を継承するための授業や、アミ族の織物技術、パイワン族の礼制文化・言語学習などの授業を開講する。このほか、ネイル・アイラッシュ起業クラスや、ファッションデザイン検定クラスなど実用的な科目もある。

 新北市の原住民族行政局長の楊馨怡は同大学では対象学生を限定せず、先住民出身以外の学生であっても先住民の文化などに興味のある学生は大歓迎だと話した。