今秋に予定されている沖縄県知事選での翁長雄志知事擁立に向け、県議会与党の会派おきなわは月内にも、新たな組織を発足させる。組織の名称は「翁長知事を支える政治・経済懇話会」で、27日に結成総会を開く。「オール沖縄会議」を脱会した金秀、かりゆしグループに加え、保守中道系の市町村議員や企業などで組織し、4年前の知事選で翁長氏を支持した保守・中道層の再結集を図る考えだ。
13日に沖縄市内で組織結成に向けた会合があり、富川盛武、謝花喜一郎両副知事や翁長知事を支持する市町村長、経営者ら約50人が出席した。
次期知事選について、翁長氏は現在、態度を明らかにしていないが、県政与党や労組などでつくる調整会議(照屋大河議長)は既に翁長氏の擁
立を決定しており、今後、翁長氏に直接、出馬を求めていく考え。
懇話会の設立について、会派おきなわの平良昭一幹事長は「与党の調整会議を否定するものではなく、あくまで翁長知事を支える保守、中道層の受け皿づくりに向けた動きで、新たな枠組みを組織しなければ知事選での勝利は厳しい」と説明した。
13日の会合には、経済界からは金秀、かりゆしのほか、沖縄ハム総合食品、照正組など約15社が出席した。関係者によると、4年前の知事選で翁長知事を支援しなかった企業も含まれるという。今後も企業や市町村長、議員らへの参加の呼び掛けを続ける方針で、知事選の柱となる経済政策についても検討を始める。