少雨続く 梅雨どこへ 発表1週間、ダム平年以下 沖縄


この記事を書いた人 琉球新報社
梅雨の中休みで、青空が広がりまぶしい日差しが注ぐ=14日正午すぎ、瀬長島(豊見城市)(古堅宗陽撮影)

 沖縄地方が8日に梅雨入りして15日で1週間。8日は八重山、宮古地方でまとまった雨が降ったものの、9日以降は全県的に少雨傾向が続いている。今後1週間の天気予報も曇りと晴れのマークが並んでおり、県民からは「梅雨はどこに行ったの?」との声が漏れている。

 沖縄気象台は8日、前線の状況などから「沖縄地方の梅雨入り」を発表し、多良間空港で77ミリ、石垣島で69・5ミリを観測した。9日以降は一部で最大23ミリを観測したが、大半が「空梅雨」。同気象台は6月11日までの1カ月予報でも降水量は平年より少ないとしている。

 県内11ダムの貯水率は14日時点で51%。昨年同日を3・3ポイント上回るが、平年を18・6ポイント下回っている。県企業局は「注視している」としている。

 14日も県内は高気圧に覆われ、各地で6月中旬~同月下旬並みに気温が上がった。竹富町波照間で31・1度、うるま市の宮城島で30・9度を観測するなど県内7カ所で真夏日となった。