【ヘリパッド取材班】沖縄県国頭村と東村に広がる米軍北部訓練場G地区にあるヘリコプター発着場(ヘリパッド)で、カラスノエンドウを含む5種の外来植物がこのほど確認された。通常、森林など日当たりの悪い場所ではこれら5種は育たない。ヘリパッドを造るために森林が伐採されたことで、ヘリパッド周辺の環境が変わり、成長したとみられる。確認した関係者は「やんばるの自然環境に悪影響だ」と話した。
確認された外来植物はカラスノエンドウ、タチアワユキセンダングサ、オオアレチノギク、オニノゲシ、シロツメクサの5種。
このうち、タチアワユキセンダングサとオオアレチノギクは外来生物法の要注意外来生物に指定されている。
これらの外来植物は県内の道端や空き地、畑など、日当たりが良い場所に生えている。森林など草木が密集して、日当たりが悪い場所では育ちにくい。
関係者は「これらの植物が生えていることは、ヘリパッド周辺が『荒れ地』になっているという証拠になる。確認できただけで5種だ。もっと外来植物がいるかもしれないし、これから増えるかもしれない。生態系に悪影響を与える可能性もある」と強調した。