沖縄地方は8日の梅雨入り以降も少雨傾向が続いており、県内11ダムの貯水率が18日午前0時時点で平年を21・7ポイント下回る49・9%となった。昨年同日比でも9・5ポイント低い。南北大東など離島でもほとんど雨が降っておらず、農業関係者からは「今後も空梅雨が続けば影響が出てくる」と不安の声が上がっている。
11ダムがある沖縄本島地方は、13~17日の降水量がゼロミリだった。南大東村では4月の降水量が平年比12%の13ミリで、5月に入ってもまとまった雨が降っていない。村役場によると、貯水率が2割を切った貯水池もある。
JAおきなわ南大東支店は「とても大変な状況」とし、干ばつと害虫の二重被害を懸念している。
県内各地から「降ってほしい」との声が上がる雨。沖縄気象台によると、20日以降、九州の北にある前線が沖縄地方に南下し、天気が崩れやすくなるという。