ハワイ県系2人、抗議市民にレイ贈る 嘉手納基地前


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市民らと共に抗議行動に参加するエドワード・クバさん(左から3人目)とスティーブ・ミヤシロさん(同2人目)=18日、沖縄市の嘉手納基地第5ゲート前

 米ハワイ州の県系人2人が18日、米空軍嘉手納基地を訪ね、ゲート前で基地への抗議活動を行う市民に、ハワイの「レイ」70個をプレゼントし、自らも活動に加わった。抗議活動に参加したのは、県系2世のエドワード・クバさん(73)、3世のスティーブ・ミヤシロさん(63)。2人は市民らと共に「チバリマショー」と声を上げたり、歌を歌ったりして、抗議の意を示した。

 レイは県系人の有志5人が作った。クバさんはハワイ県人会の元会長。名護市辺野古の新基地建設に反対する決議採択を、ホノルル市議会に働き掛けるといった活動などもしてきた。クバさんは「沖縄の基地負担はあまりに不公平だ。狭い島に基地が集中し、多くの問題を招き、沖縄の人たちの多数が基地に反対している。同じウチナーンチュとして支援したい」と話した。

 ミヤシロさんは那覇市小禄と中城村にルーツを持つ。「人々を追い出し、土地を奪って基地を造ったこと自体が不公平だ。こんなことは米国では起きない」と強調した。2016年にもキャンプ・シュワブゲート前を訪れ、レイを携えて抗議する市民らを激励した。

 抗議行動に参加したミヤシロさんは「基地のフェンスが連なるのを見て、ただ悲しかった。沖縄の人々を勇気付けたい」と話した。

 クバさんからレイを首に掛けてもらった伊波義安さん(76)は「沖縄の気持ちを理解してくれ、勇気付けられた。嘉手納基地の閉鎖・撤去まで頑張りたい。ハワイとの連帯のきっかけとなれば」と話した。