社会

金城実さん作「部落解放の象徴」巨大レリーフ 大阪から読谷へ  

「解放へのオガリ」の頭部分の前に立つ金城実さん(左)と部落解放同盟大阪府連合会住吉支部の友永健吾支部長=22日、沖縄県読谷村儀間

市民交流センターすみよし北に設置された「解放へのオガリ」(部落解放同盟大阪府連合会住吉支部提供)

 【読谷】大阪市住吉区の「市民交流センターすみよし北」の壁面に、部落解放運動の象徴として設置されていた、彫刻家の金城実さん(79)の作品「解放へのオガリ」が22日、沖縄県読谷村の金城さんの元に帰ってきた。住民と交流しながら制作した作品は1977年2月に完成。センターが解体されることを受け、金城さんに届けられた。

 高さ12・3メートル、幅7メートル、重さ3トン以上の大きなレリーフは8等分されて運び込まれた。金城さんの作品では最大という。大阪市は2016年3月、財政難を理由にセンターを閉鎖した。解体作業が6月から始まる予定となっている。

 作品は部落解放運動の流れの中で、センターに住吉区のシンボルを設置しようと住民らが金城さんに制作を依頼した。「オガリ」とは住吉区の言葉で「叫ぶ」などの意味がある。

 金城さん自身、幼少期にはハンセン病患者の友人と遊ぶことを禁じられ、大阪で教員として働いていたときに在日朝鮮人や被差別部落の人と接してきた。「解放運動で差別されてきた人が立ち上がった。そこが素晴らしい。だが、まだヘイトスピーチなどがある。人権に疎い国だ」と語気を強める。金城さんは「この像が人権問題を考えるシンボルになってほしい」と期待した。

 部落解放同盟大阪府連合会住吉支部の友永健吾支部長は「被差別部落の問題と沖縄の基地問題などをつなぐ懸け橋の象徴となれば」と話した。

 沖縄に作品を移設するため、住吉区の住民ら関係者が800万円を目標に資金を募っている。

英文へ→Large sculpture symbolic of buraku liberation sent from Osaka to its creator in Yomitan



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