満腹の笑顔 力に45年 「平和食堂」山内さん(82)奮闘 人気メニューは〝骨汁〟〝おかず〟など


社会
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開業45年を迎えた平和食堂の山内照子さん=沖縄市胡屋

 【沖縄】沖縄市胡屋の住宅地にある食堂「平和食堂」が、今年開業45周年の節目を迎えた。店主の山内照子さん(82)が1人で切り盛りしている。45年前に夫の秀雄さん(故人)から支援してもらい、住宅地の一角で開業した。客の大半は地域の常連客で、地域コミュニティーとしての一面も持つ。

 3年ほど前に体調を崩し1カ月間休業、一時は閉店も考えたというが、地域の人たちや常連客が心配してくれたほか、営業再開を望む声が多く継続を決めた。

 人気メニューは、骨汁やおかず、コンビーフとうふなどだ。食堂の定番メニューの黄色いカレーを復活させると、客が早速注文し、その喜ぶ顔を見るのが照子さんの幸せだという。

 地域の食堂は少なくなりつつあるが、継続している秘訣(ひけつ)は、客の「安くておいしい」との言葉だ。また、歌好き仲間と行く月1回のカラオケや筋トレもこなしており、楽しく営業することが山内さんのパワーの源だ。山内さんは「健康のためにもあと10年はお店を続けたい」と満面の笑みを見せた。
 (喜納高宏通信員)