速度3倍、新型レーザー加工機 海邦ベンダー導入、受注拡大へ


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新型レーザー加工機を導入した海邦ベンダー工業=25日、沖縄県糸満市

 金属製のドア製作や金物加工などを手掛ける海邦ベンダー工業(沖縄県糸満市、神谷弘隆社長)が25日、新たに導入した新型レーザー加工機を取引先業者などに披露した。これまでの機械に比べ約3倍の速度で加工でき、受注拡大が期待されるという。

 4月から新たに導入されたのはドイツ・トルンプ社製のファイバーレーザー切断機で、出力は6キロワット。ステンレスやスチール、アルミを厚み25ミリまで加工できる。反射率が高くレーザー加工が難しい銅や真ちゅうなども加工できるという。海邦ベンダー工業の登川将光専務によると、県内のレーザー切断機の中では最大出力だという。

 同社ではこれまで、出力3・2キロワットの炭酸ガスレーザー切断機を使ってきた。今回さらに最先端の切断機が増えたことで、さらに受注を拡大できるという。登川専務は「県内建設業界の景気が良いので注文が多い。新たな機械の導入で、これまで断らざるを得なかった注文を受けることができる。人もなかなか増やせない中で、効率を上げるために導入した」と説明した。

 見学に訪れた関係者は、新型機のデモンストレーションを見て「すごく速い」と驚きの声を上げた。