社会

F22嘉手納暫定配備 到着3時間前に通告 地元、騒音激化を懸念 

爆音を鳴り響かせ着陸態勢に入るアラスカ州のエレメンドルフ空軍基地所属のF22ステルス戦闘機=30日午後3時10分すぎ、沖縄県の嘉手納基地(花城太撮影)

 【中部】F22戦闘機は2007年の米軍嘉手納基地(沖縄県)への初配備以降、たびたび同基地に暫定配備されてきた。暫定配備後、隣接する周辺自治体での騒音発生回数は倍増し、住民からの苦情も相次いだ。同基地では約6カ月間暫定配備されていた米空軍の最新鋭ステルス戦闘機F35が5月上旬、米本国に帰還したばかり。相次ぐ外来機の暫定配備に、周辺自治体からは「苦情が増える恐れがある」と騒音激化への懸念の声が上がる。

 午後3時10分ごろの道の駅かでな。沖縄防衛局からのF22の暫定配備の連絡を受けて集まった嘉手納町や北谷町の職員らが注視する中、嘉手納基地上空に現れたF22戦闘機4機が大きく上空を旋回して着陸した。職員が持参した携帯用騒音測定器では、91・4デシベルを記録した。続いて午後3時40分ごろに2機、同7時10分ごろに4機の着陸が確認された。

 F22の到着から約30分後の午後3時40分ごろには、F15戦闘機が嘉手納基地を離陸した。嘉手納町屋良でこの日の最大騒音数値101・1デシベルが観測された。米軍機を見ようと、道の駅を訪れていた観光客らはけたたましい騒音に談笑を中断し、眉間にしわを寄せて立ち尽くした。

 常態化する外来機の飛来が周辺住民への負担を増加させていることに、沖縄市と嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)の桑江朝千夫会長(沖縄市長)は「日米で取り決めた約束はしっかりと米軍に順守してもらわなければならない」と強調。市として早朝や深夜の離着陸や飛行ルートなどに注視していく考えを示した。

 外来機の新たな暫定配備に、野国昌春北谷町長は「また外来機が嘉手納基地に来るとは米軍の勝手放題だ。全く負担軽減になっていない」と語気を強め、日本政府が訴える基地負担軽減とは逆行する動きに憤った。北谷町には、F22飛来の約3時間前に沖縄防衛局から暫定配備の通知が来た。「到着しそうになってからの連絡では遅い」と防衛局や米軍の対応を強く批判した。

英文へ→Local municipalities worry about increased noise from temporary F-22 deployment to Kadena Air Base