「米軍、政府のいいなりだ」 海上に響く抗議の声 辺野古新基地の護岸造成工事


この記事を書いた人 アバター画像 宮城 久緒
メッセージボードを手に抗議の声をあげる市民=5日午前、名護市辺野古の海上

 「ドン、ドン、ドン」「ゴゴゴゴゴ」。梅雨にもかかわらず青空が広がる名護市辺野古の海上では5日午前も、新基地建設工事が進められている。

 本来穏やかで静かなはずの海上には、新基地建設に反対する市民の抗議船2隻とカヌー14艇、そしてそれを阻止するため出動する沖縄防衛局や警備隊のゴムボードなどが洋上を駆け巡る。

 「沖縄にこれ以上、基地は造らせない」「米軍、政府のいいなりで恥ずかしくないのか」。市民が声を張り上げるのを横目に、オイルフェンス越しでは「K4護岸」の整備が着々と進む。

 あと100㍍もすれば辺野古崎に到達する勢いだ。

 ただ、市民もまだまだ諦めていない。カヌーの初心者教室には3人が参加し、現場での抗議活動に備えている。【琉球新報電子版】